イチカワ ノリコ   Noriko Ichikawa
  市川 紀子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/08
形態種別 学術論文
標題 簿記教育の淵源(第1部第1章担当)
執筆形態 単著
掲載誌名 日本簿記学会簿記教育研究部会、最終報告書、「教養としての簿記」に関する研究、第1部第1章
出版社・発行元 日本簿記学会
巻・号・頁 7-14頁
著者・共著者 部会長上野清貴教授
概要 わが国で最初に学校制度を定めた教育法令である「学制」は1872(明治5)年に頒布された。明治期の教育法令等をみれば,現代とは異なり,「小学校」から記簿(簿記)を学ぶ機会を与えられていたことがわかる。本研究の課題は「『教養としての簿記』に関する研究」である。「教養」とは,大辞林によれば「社会活動を営む上で必要な文化に関する広い知識」である。初歩的・基本的な普通教育である初等教育,また次段階である中等教育などを,当該知識を学ぶ場の1つであると解することができる。このことから,明治期の「小学校」や「中学校」は,「社会活動を営む上で必要な文化に関する広い知識」を学ぶ一環として「記簿(簿記)」を取り入れたことになり,当時の簿記教育の基本的な姿勢は,国民が備えるべき「教養」の1つであったとも考えられる。本章では,このような観点から記簿(簿記)をとらえ,学制が頒布された1872(明治5)年を始点とし,明治時代の簿記教育の状況について述べた。