キヨミ セツコ   Setsuko Kiyomi
  清海 節子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2002/07
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 Semantic properties of Japanese word-formation patterns designating persons
執筆形態 単著
掲載誌名 Surugadai University Studies
巻・号・頁 (24),pp.55-82
概要 本稿は、「人」を表す接辞語(-人、-者、-手など)を含む日本語の語形成の意味特徴を考察する。単独で表れる語根と「人」を表す接辞語14種類から構成される名詞の意味を分類すると、次の9種類になった:1)動作主(見物人)2)一員(乗組員)3) Xに属する人(文化人)4)ビジネスに従事する人(パン屋)5)性質/状態の人(恥ずかしがり屋)6) Xを所有する人(権力者)7)手を使用する人(運転手)8)専門職人(調理士)9)仕事をする人(家政婦)。 さらに、主要な意味範疇は「動作主」「仕事に従事する人」「何らかの性質/状態の人」であると提案する。また、英語との比較で、日本語にあるが英語にないのは、「何らかの性質/状態の人」を表す接辞であることが分かった。英語では、clown (おどけ者) coward(臆病者) rascal (いたずら者)などのように派生語でない語や、他の品詞からの転用で表現するのである。