キヨミ セツコ   Setsuko Kiyomi
  清海 節子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/12
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「学校の怪談」に現れる数詞の役割 : 世間話と民話との比較から数詞を検証する
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台大学論叢
掲載区分国内
出版社・発行元 駿河台大学教養文化研究所
巻・号・頁 (53),33-49頁
概要 本稿は「学校の怪談」で数詞がいかに効果的に使用されているかについて、民話との比較から考察した。最初に柳田と折口の「怪談」の捉え方の違いの説明の後、松谷 (1987) と常光 (1993) について簡潔に紹介した。次に「学校の怪談」の定義と口承資料が不在であることが指摘された。口承(語り)にかんして、吉沢 (1985), Moore (1993, 2006), 宮廻 (1995), Fine (1994) などを取り上げ、「学校の怪談」は 民話(昔話)と同レベルでの口承文芸とはみなされないと主張した。久保 (1997) の中で学校について女子高生が語った不思議な話を「学校の怪談」のデータとして選び、表現中の数詞を調査した。民話に於ける数詞の種類と順位 (清海 2015) と比較した結果、数詞を利用する割合と、種類にかんしては、怪談の方が民話よりも少ない傾向があるが、数詞の頻度の順位については、多くの共通点が見られることが明らかになった。