イチカワ ノリコ
Noriko Ichikawa
市川 紀子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 概念フレームワークの必要性―マクロ会計・メソ会計・ミクロ会計の視点や会計基準設定の諸問題を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台経済論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29(2),27-42頁 |
概要 | 本稿の目的は、概念フレームワークの必要性を検討するものである。IASBの概念フレームワーク・プロジェクトとIFRS第15号にみられる収益認識基準プロジェクトの結論が一致したように,わが国の2006年概念フレームワークと企業会計基準第29号の結論が一致する方向性を検討すべきなのではないか(概念フレームワークと会計基準の乖離が生じている)という疑問があった。
なぜこのように2006年概念フレームワークと企業会計基準第29号の乖離がわが国では生じたのであろうか。はたして概念フレームワークへの軽視というものが、乖離を生じさせる要因なのだろうか。もしそうでないならば、その要因は何か。上記にもあるように、会計基準の概念的な基礎を提供する役割が概念フレームワークにはあるはずである。そこで本稿はマクロ会計・メソ会計・ミクロ会計の視点や会計基準設定に関わる諸問題を取り入れながら、改めて概念フレームワークの必要性・重要性を検討する。 |