スズキ ケイコ
Keiko Suzuki
鈴木 慶子 所属 スポーツ科学部 所属 職位 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 高等学校における男女共習のハンドボールの授業事例に関する一考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (7) |
概要 | 現行の高等学校学習指導要領解説(2018)では、「体力や技能の程度、性別や障害の有無等にかかわらず運動やスポーツを楽しむことができるよう男女共習を原則とすること」と示されているが、中学校・高等学校の現場では男女別習で体育の授業を行なっている事例が多く存在している。本研究では、高校2年生の体育の授業において男女共習でのハンドボールの授業実践を考察し、男女共習授業の効果と課題を形成的授業評価法を用いて検証した。5時間単元の授業を実施した結果、形成的授業評価の「協力」の次元は、3時間目及び5時間目で5段階評価中の5という高い評価結果となった。球技を得意とする生徒が、球技が苦手な生徒により優しいパスを投げるなど、プレー場面での生徒間の協力が発現することが確認された。一方で「成果」や「学び方」では5段階評価中の3と低い値を示す授業回もあり、指導教員の授業運営上の工夫が必要であることが示唆された。
上記の結果から、高等学校における男女共習ハンドボールの授業では男女別習では見られない効果を確認することができ、一方で受講生徒にあった目標設定や運動強度、活動時間の確保等の工夫が必要であることが示唆された。 |