キヨミ セツコ   Setsuko Kiyomi
  清海 節子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/01
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 反義語研究の応用―コーパスを利用して類義語を反義語関係から考察する試み―
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台大学論叢
巻・号・頁 (39),115−138頁
概要 最近の反義語研究には、コーパスデータが利用され成果を上げている。本稿では、そのような反義語研究が類義語にも応用できるということを提案した。つまり類義語の特性を明確化するためにも、反義語との関連性をコーパスで調査することに意義があることを示すために、一つの試みとして、「うれしい」「たのしい」と「のぼる」「あがる」という類義語ペアの違いについてコーパスを使用して反義語関係から考察し、それぞれの特性を見つけ出して比較した。今回コーパスを利用することで、反義語関連において明確な違いが観察された。「ウレシイ」「タノシイ」ペアには、反義語との共起関係で、両語が共有する特徴が多く観察されたが、「アガル」「ノボル」ペアには、反義語との共起に関連して対立するような関係が観察され、共通の特色がほとんど見つからなかった。結論として、今回の試みから、類義語の研究に於いてコーパスを利用して反義語との関連性を検討することは意義があると示唆された。