ヨシノ タカノブ
Takanobu Yoshino
吉野 貴順 所属 スポーツ科学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/12 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 駿河台大学駅伝部に対する科学的サポートの現状と今後の課題 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 駿河台大学教養文化研究所 |
巻・号・頁 | (55),119-130頁 |
担当範囲 | 全文 |
著者・共著者 | ◎吉野貴順、秋山大志、徳本一善 |
概要 | 本論文では、2015年度に駿河台大学駅伝部に対して実施した科学サポート事業のうち、最大酸素摂取量測定(3回)の結果、乳酸カーブ測定(4回)の結果および常圧テントでの就寝が持久的能力に及ぼす影響について言及し、併せて今後の科学的サポート態勢のあり方について検討した。本学駅伝部主力選手の最大酸素摂取量は75.5ml±5.9/kg/分と高い水準にあり、中には80ml/kg/分を超える選手も2名存在した。また、乳酸カーブ測定の結果、OBLAに相当するスピード(OBLA-SP)は、長距離種目の成績と高い相関関係にあった。また、箱根駅伝学蓮選抜チームに選ばれた経験のある2名のOBLA-SPは約350m/分程度であった。一方、常圧低酸素テント内での就寝の結果、最大酸素摂取量には効果が見られなかったが、OBLA-SPは実験群において有意に
向上し、最大乳酸濃度もまた有意に低下した。したがって、常圧テント内での就寝は、最大下運動における持久的能力の向上に寄与することが考察された。さらに詳細にトレーニング効果を確認するためには、ランニングエコノミーなどの測定項目の追加が必要であることも示唆した。(119-130頁) |