ウカイ ミユウコ   Miyuko Ukai
  鵜海 未祐子
   所属   スポーツ科学部 所属
   職位   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/10
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 デューイ思想と現代の非理想理論との比較考察
執筆形態 単著
掲載誌名 日本デューイ学会紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 日本デューイ学会
巻・号・頁 (59),121-130頁
概要 本論の目的は、デューイとガットマン思想の比較考察を通じて、熟議民主主義の制度デザインではなく、発展し続ける制度原理を探究するそのような方法論的価値を明確にすることにある。その際、理想/非理想理論の観点から、両思想に対する理想主義批判への反論を試みている。むしろ両者が提起する比較的に非理想理論としての仮説は、諸制度の民主的な正統性を理解するための鍵となりうるだろう。具体的には第一に、デューイとガットマンの思想を比較考察して両者の重なり合う点を探究している。両思想は比較的に非理想理論として理解しうる。第二に、理想主義と批判される熟議民主主義のディレンマについて分析し、制度思想の特徴をふまえた批判手法の観点から反論を試みている。第三に、制度に関する非理想理論としての仮説(原理)を提案することの方法論的で現代的な諸価値と意義について明らかにするに至った。そこでは、学校単位で熟議を通じた政策形成が展開される昨今、将来教員の学生に身につけてほしい政策評価・分析の視点が示唆されている。