タカノ ヒトシ
TAKANO Hitoshi
高野 一 所属 経済経営学部 所属 職位 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 土地の賃貸にあたって行われた造成工事等の費用の必要経費算入 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『旬刊速報税理』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | ぎょうせい |
巻・号・頁 | 37(7),28-31頁 |
著者・共著者 | 高野一 |
概要 | 本論文では、実際にあった事例(裁決例)をもとに、土地の賃貸において、造成工事等の費用を 支出した場合、その支出 が不動産所得の金額の 計算上、必要経費に該当するか否かという点に ついて論じた。問題点と しては、課税庁側は、とかく全ての費用の支出について、必要経費への 算入を認めない傾向がある点である。本事例では、事業へ の直接的な効果が客観的に判断出来ないこと、 また総勘定元帳に具体的な内容に従って、個別に判 断できることを示した点で、非常に意味のある判断といえる。具体的に は、外構造成工事に係わる費用は、土地の改良費 (資本的支出)に該当するもので、必要経費には 算入できない。そして、 乗入側溝改修工事に関する費用は、会計上の考え方を受けた、所得税法 2条1項20号及び所得税 基本通達2-24に基づき、 繰延資産に該当し、その所定の償却費について、 必要経費に算入できる。 また、土止め工事等のその他の費用についても、 土地を改良し、あるいは、その価額を増加させるなど、資本的支出に該当するものではないことから、必要経費に算入できることを論じた。 |