ウカイ ミユウコ
Miyuko Ukai
鵜海 未祐子 所属 スポーツ科学部 所属 職位 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/10 |
形態種別 | 学術論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「カナダの『憲法』・多文化主義と教育―宗教マイノリティの学校教育の視点から―」(シンポジウム指定討論を土台とした論文) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | カナダ教育学会紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | カナダ教育学会 |
巻・号・頁 | 16,22-24頁 |
概要 | この論文では、多文化主義ベースの教育政策が、司法の場において、憲法の「信教の自由」や学校法の「宗教的中立性」や「世俗性」の観点から、法的な再検討が加えられてきていることに着目し、その教育的意味について、宗教マイノリティの学校教育の視点から検討を加えた。多文化教育政策への司法的介入は宗教マイノリテイの権利保障の点で要請されるものの、そのことが「実践上の困難や緊張」と表裏的な関係に立つことも事実である。実効的な司法的介入として、政策効果に対する「継続的な検証」や「熟議デモクラシー」との相補的な関係が要請されるといえる。シンポジウムでは、カナダの人権保障が政治(議会)と司法(裁判所)の相互的な対話の連なりによって実現してゆくという考えを意味する「対話理論」について、議論が広がった。政治と司法の独自性をともなう相互性の指摘の高まりは、多文化社会の進展の中で、価値正当化によるデモクラシーの本格化が見込まれることを示唆するものとして述べるに至った。 |