クサチ ミキ
Kusachi Miki
草地 未紀 所属 法学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 消費者安全確保地域協議会による高齢消費者被害の防止(1) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台法学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33(2),75-87頁 |
概要 | これまで、高齢消費者被害救済の現場での業務は各消費者安全確保地域協議会に委ね、消費者委員会には、地方消費者行政を推進するため、協議会に関する理解を促し、設置数を伸ばすための行動を期待した方がよいと論じた。協議会の設置数は、2019年11月末には、33都道府県237自治体となっている。施行からまもなく4年が経過しようという今なおこの設置数に留まっているということは、「設置が義務ではない」とはいえ、何らかの障壁があって設置が進まないのではないか。高齢者などの社会的弱者を狙う悪質商法被害を食い止めるためには、医療や介護の専門家の協力は不可欠であり、それらを行政機関が橋渡ししてチームで対応することが重要である。協議会の設置が法制度化されたことは、高齢消費者被害救済のための公私協働型ネットワークの実現にとって絶好の機会であり、被害の減少に大きな期待が持てる。本稿は、協議会の概要や、実際に設置されている例について精査し、評価されている点や問題となっている点をまとめることによって、より実効的に制度を運用していく方法を模索するものである。 |