イチカワ ノリコ
Noriko Ichikawa
市川 紀子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/08 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 大正期の簿記教育(第1部第2章担当) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本簿記学会簿記教育研究部会、最終報告書、「教養としての簿記」に関する研究、第1部第2章 |
出版社・発行元 | 日本簿記学会 |
巻・号・頁 | 15-21頁 |
著者・共著者 | 部会長上野清貴教授ほか |
概要 | 大正期が明治期に比べ期間が短かったこともあるが,明治時代に頒布された教育法規等に比べると数が少なく,またこれら教育法規等のなかで,「記簿(簿記)」を記した文言は見当たらない。また大正期の学校系統は,明治期末期の学校系統をほぼ踏襲されていたといってよい。さらに文献を調査するにあたっても明治期に比べ大正期は数が少なく,国すなわち文部省が発刊した簿記教科書的なものは,日本会計研究学会近代会計制度百周年記念事業委員会編[1978]の文献目録によれば,1913(大正2)年の文部省発刊『小学簿記説明ノ部教師用』および『小学簿記帳簿ノ部教師用』のみであった。また,わが国の簿記学に大きな影響を及ぼした吉田良三や上野道輔の著書が多く刊行されたのもこの時期であり「古典的会計学の萌芽の時代」(黒澤[1990]143頁)でもあった点にも注意しなけばならない。専門性が高まり会計学の知識体系のなかの簿記の必要性が強まりはじめ,明治期初期のような万人のための簿記とは,また異なる側面が強調され始めた時期である。 |