キヨミ セツコ
Setsuko Kiyomi
清海 節子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 自然現象を表す被害受身文 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
巻・号・頁 | 21,133-151頁 |
概要 | 本稿は、被害受身文(迷惑の受身文)が自然現象を表す文に限って考え、適格な文がどのような条件を満たさなければならないかについて考察する。具体的に述べると、「雨に降られた」のような自然現象が人間に悪い影響を与えることを表現する文で、どのような迷惑を及ぼす内容が適格な文であるかについて検討していく。何故ある種の自然現象の被害受身文が適格で、他のものが不自然であるかについて検討した。自然現象に関する被害受身文の今までの捉え方を概観した後で、基本的意味を模索するために、説明文のない被害受身文に焦点を絞り、適格な文と不適格な文の違いを考察した。そして、文脈に迷惑の意味の説明のない適格な被害受身文の二つの条件を明確にした。それらは、『直接的悪影響』と『視覚に訴える自然現象』である。さらに、この条件から自然現象に於ける被害の基本的意味を、『視覚に訴え、直接的悪影響を与えること』と定義した。 |