フクシマ タイガ
Fukushima Taiga
福島 大我 所属 法学部 所属 職位 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 中国古代の舎と舎人について―新出簡牘史料の分析を中心として― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 専修史学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (71),1-43頁 |
概要 | 岳麓秦簡をはじめとする出土簡牘史料から、「舎」「舎人」の用例の網羅的な分析を行った。「舎」という建物は、農地の小屋・行政機関の建物(宿舎)・市の建物をあらわす語としてもちいられ、一般民の生活の場とは区別された、集落の外・周縁に存在する建物であった。法を制定した国家は、集落内において親族(血縁者)が居住する「室」に対し、「舎(特に、集落外の田地などに存在する一般民の舎)」は、国家の把握や警戒が行き届かない場所として認識していた。また、「舎人」について、血縁に基づかない人格的な結合関係であるという視座のもと、「舎人」が従属する主人の階層ごとに事例の検討を行い、「舎人」が存在する背景として、統一国家形成期において非血縁者が様々な関係性を結ぶ状況をうかがった。 |