オカダ アキコ   Akiko Okada
  岡田 安芸子
   所属   スポーツ科学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/10
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「聖者」と「自然児」-大正時代の和辻哲郎の思想
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台大学論叢
掲載区分国内
巻・号・頁 (60),63-77頁
概要 本稿は、大正時代の和辻哲郎の思想について論じたものである。大正時代の和辻は、「聖者」と「自然児」という二つの理想像を思い描いていた。「聖者」は、自らの欲望を抑え「大いなる愛」に生きる存在であり、「自然児」は、自らの欲望のままに生きる存在である。このような正反対に思える理想像を思い描いていたのは、和辻の内に、自らの欲望を、よりよく生きようとする意志の源として位置づけ肯定したいという願望が存在したからである。このような願望が、のちに独自の倫理学体系を生み出すことをもたらしたと考えられる。