キヨミ セツコ
Setsuko Kiyomi
清海 節子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 日本と英語のなぞなぞ比較(3)―反義語・反復表現を含まないなぞの日英比較、「なぞなぞ」の特徴— |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
巻・号・頁 | (47),109-141頁 |
概要 | 本論は、日本と英語のなぞなぞで、反義語や繰り返しがない例を取り上げ比較検討した。日英の共通点は、反義語と反復表現を含まない割合がほぼ同じで、なぞなぞ全体のデータの約3分の1であった点である。相違点は、日本のなぞでは、「場所」の表現が重要な役目を果たしている点、及び、日本の二段なぞ最後の「…なあに」や「…なんだ」に相当する ‘what’ だけでなく、他の疑問詞の ‘which, where’ 等が使われている点である。後半部分では、なぞなぞの特徴を4つの視点から検討した。第1になぞなぞが、比喩表現を含んだ観察型のなぞが多く、口調のよいことばを唱えることば遊びであることを確認した。第2に「なぞなぞらしさ」は、「比喩」と「矛盾」と「意外性」から判断できることが示された。第3に、向井 (1989) の4分類を取り上げ、その中の「しゃれによるなぞ (‘conundrums’) 」と「字謎 (‘the rebus’)」の実例を検討した。第4に、なぞなぞの機能について、「しゃれによるなぞ」と「字謎 」はメタ言語的であっても、比喩的または矛盾的表現によるなぞなぞは「詩的機能」として捉えられるべきであると提案した。 |