キヨミ セツコ
Setsuko Kiyomi
清海 節子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/07 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 民話の構造と反義性 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
巻・号・頁 | (48),27-60頁 |
概要 | 本論で、民話の構造に於ける機能の中で反義的な属性を特定し、その意義を探った。まず、民話と伝説の違いについて説明し、次に民話の構造について、Proppの Morforgijia skazki (1928) を概観した。さらに、Bremond (1964) とGreimas (1966) の修正案を紹介した。その後で、民話の機能に於ける反義性の要素を、二組のペア機能である11番と20番(「出発」−「帰還」)と、8番と19番(「悪事 / 欠乏」−「不幸または欠乏の解消」)に特定し、その反義的な属性と役割を検討した。その結果、二組とも、他機能より頻度が極めて高いと確認され、その反義的要素が民話の伝達と理解のために、語り手と聞き手にとって意義ある役割を果たしていると推測した。最後に、北米インディアンと日本の民話の構造と機能の反義性について考察し、各民話の構造が異なると、同時に、反義性の役割も異なっていることを明らかにした。 |