キヨミ セツコ
Setsuko Kiyomi
清海 節子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/01 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「数」の背後にある意味 ―「なぞなぞ」と「ことわざ」から考える数詞の日英比較― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
出版社・発行元 | 駿河台大学教養文化研究所 |
巻・号・頁 | (49),125-159頁 |
概要 | 本稿は、民間に伝わるなぞなぞや、ことわざの中で、数がどのような働きをしているかについて、日英語間で比較検討した。顕著な特徴として、両言語で「1」が数詞の中で最も頻度が高かったことが挙げられる。「1」は単独で現れるだけでなく、2種類以上の数詞が用いられる時にもしばしば軸として登場することが観察された。英語のなぞなぞは、「4」の頻度も高いので、何らかの形容詞的意味があることが推測される。また、日英間で、なぞなぞに見られる数詞の傾向がある程度似ていることが観察されたが、ことわざに関しては、日英間でかなり異なっていた。英語のデータでは、なぞなぞは12種類の数詞が見つかったが、ことわざでは4種類しか見つからなかった。結論として「数」は単なる数量詞として捉えるべきはではなく、質的な意味を表現する可能性を示唆した。 |