カワベ ユズル
Kawabe Yuzuru
川邉 讓 所属 心理学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/01 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 更生保護施設建設に対する市民の態度に影響する要因 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 犯罪心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本犯罪心理学会 |
巻・号・頁 | 58(2),1-17頁 |
総ページ数 | 17 |
著者・共著者 | 小俣謙二、古曵牧人、川邉讓 |
概要 | 更生保護施設が再犯防止において重要な役割を果たすことは十分認識されているが、自らの居住地域にそうした施設が建設されることに対する住民の拒否的態度は強い。本研究では、こうした居住地域への更生保護施設の建設に対する住民の拒否的態度に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的として、成人男女各500名を対象に質問紙調査を行った。その結果、重回帰分析によって以下の所見が得られた。すなわち、①男女とも施設の重要性は認めるものの、その建設に対してはやや拒否的な傾向が強い。②この拒否的態度は男性よりも女性で強い。③男女とも、施設や入所者に対する否定的評価、更生保護政策への否定的評価が拒否的態度を強める。逆に④更生保護施設の必要性の認識は拒否的態度を弱める。これらに対して性差も認められた。⑤女性はリスク認知が拒否的態度を弱めるが、⑥男性では行政や建設主体に対する不信感が拒否的態度を強める。これら見出された所見に基づいて、更生保護施設建設受け入れの条件について検討した。 |