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コバヤシ ショウキ
Shoki Kobayashi
小林 将輝 所属 スポーツ科学部 所属 職位 教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2019/01 |
| 形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
| 標題 | 国交樹立期における日本のフィンランド理解と表象について |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 駿河台大学教養文化研究所 |
| 巻・号・頁 | (57),23-38頁 |
| 総ページ数 | 15 |
| 概要 | 本論は、現代においてステレオタイプ的に表象されるフィンランドが、日本との交流が始まった20世紀当初はどのような国として認知、理解されていたのかを明らかにすることを目的としている。そのさいフィンランドとの接触時期を、最初期、国交樹立以前、国交樹立直後の3つに分け、主として旅行記や滞在記、新聞記事などの文献資料を用いた分析を行っている。その結果、日本においてフィンランドは、大国に翻弄される小国という見方が当初支配的であり、その後、フィンランド滞在をする日本人による歴史、文化、自然、社会、政治領域といった包括的な情報提供がされるようになったことを明らかにした。またロシア革命、第一次世界大戦という歴史的動乱の中、ロシアと密接な関係を持つフィンランドは、次第に新聞報道において露出が多くなったことを指摘した。最後に、国交樹立直後に来日した駐日大使ラムステットの存在に注目し、この日本語を操る言語学者が精力的に活動した結果、日本におけるフィンランドの肯定的なイメージを作り出すことに大きく寄与したことを明らかにした。 |