イチカワ ノリコ
Noriko Ichikawa
市川 紀子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/09 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | スプローズ・ムーニッツと資産負債観 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本会計研究学会第72回大会、日本会計研究学会スタディグループ報告中間報告書 |
巻・号・頁 | 84-93頁 |
著者・共著者 | 主査:上野清貴教授 他 |
概要 | スプローズ=ムーニッツ(Sprouse and Moonitz)が示した文献といえば1962年公表の『企業会計原則試案(A Tentative Set of Broad Accounting Principles for Business Enterproses)』(以下1962年試案という)が有名である。1962年試案はムーニッツ(Moonitz)が1961年に記した『基本的会計公準論(The Basic Postulate of Accounting)』 (以下1961年公準という)の姉妹書であり、AICPAが課題とした基本的会計公準と総合的会計原則に関する研究の集大成である。本論文では、演繹論者の代表ともいうべきスプローズ=ムーニッツが作成した1962年試案を中心にどのような利益概念を宿しているのか検討を行い、彼らの会計思想の本質を解明を行った。周知のように、1961年公準また1962年試案は、公準論を論じるうえで重要な意味をもち、これまで多くの研究者によって検討されてきたため、本論文では改めて公準論そのものに重点を置いて論じない。主として当時の原価主義的な会計思考の流れの中で提示された1962年試案の持つ意義を探り、現代会計の利益概念との関係性に焦点をあて、スプローズ=ムーニッツの会計思想が現代会計に及ぼした影響について検討を行った。 |