キヨミ セツコ
Setsuko Kiyomi
清海 節子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/07 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 現代民話に用いられる数詞の考察 ―女子高生の語りから見えてくる特徴― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駿河台大学論叢 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 駿河台大学教養文化研究所 |
巻・号・頁 | (54),23-39頁 |
概要 | 本稿は、久保 (1997) を資料として、女子高生が語る「不思議な話」に於ける数詞の用法を考察した。数詞を多く含む14話を選び調査したところ、全話で「1」が用いられ、12話では、同じ数詞が2度以上使用されていた。また助数詞の「−人」が最も多く、 [数詞+人]が代名詞としても使われていた。次に、日本民話を英語の対訳本で比較すると、日本語のテキストでは、[数詞 + 助数詞] が積極的に用いられ、強い印象を与える一方で、英文では、数詞は控えめに用いられていることが明らかにされた。さらに、北原白秋はマザーグースの訳詞 に、[数詞 + 助数詞] を用いて訳すことにより、日本語でのリズムを巧みに生み出していることが分かった。結論として、女子高生の語りに於ける数詞の用法は、伝承に於いて、重要な役割を果たしていると推測した。 |