キヨミ セツコ   Setsuko Kiyomi
  清海 節子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/07
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 日本語における形容詞畳語の意味と生産性 ―何故「高々」と言えるのに「低々」と言わないのか―
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台大学論叢
掲載区分国内
出版社・発行元 駿河台大学総合研究所
巻・号・頁 (67),77-89頁
総ページ数 13
概要 本論文は, 日本語における形容詞(形容動詞も含む)の畳語を意味と生産性の観点から論じた。形容詞畳語は, 「高々」「寒々」のように副詞になり,強調を表すと説明されているが,基本的な意味には,強調以外の意味を表すことはないのだろうか。「高々」「寒々」と言えるが,「低々」「暑々」とは言えない理由は何であろうか。また,生産性について推測できることはあるのだろうか。これらの疑問に対する答えを探すために,先行研究を注意深く検討した。また,生産性を調査するために,仲本 (2014) が提案する形容詞の種類別を参考に, 反義語ペアを選び, 畳語として成立する形容詞の領域について考察した。結論として, 一般的には強調を表すが, 弱小化も表すことが分かった。「低々」「暑々」と言えない理由は, 有標性との関連から説明した。生産性について, 具体的で有標性が高い形容詞が畳語になる可能性が高いと推測した。