イチカワ ノリコ
Noriko Ichikawa
市川 紀子 所属 経済経営学部 所属 職位 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 日本簿記学説の歴史探訪 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 創成社 |
巻・号・頁 | 96-110頁 |
総ページ数 | 304頁 |
担当範囲 | 第2部第8章「山下勝治と損益計算」 |
著者・共著者 | 上野清貴教授編 |
概要 | (本書の特徴)
◆簿記学者19名の学説を総合的に研究することによって理論構築のための思想及び方法論を獲得する。 ◆日本の代表的な簿記学説の系譜をたどることにより,その発展形態を確認し,現代簿記理論への影響を考察した。 第2部第8章「山下勝治と損益計算」を市川担当 山下は資本主義経済のおける企業に関しては,営業活動によって,その投下資本の自己増殖を意図するものであるし,資本主義的企業における簿記計算のもつ重要な機能は,企業資本の保全にあるということができると定義づけている。したがって,損益計算は簿記計算ないし企業会計のもつ中枢課題であるといわなければならないという結論に達している。資本主義経済的環境下における企業資本の保全こそが,簿記計算ないし勘定記録にもとめられるものであるとしている。以上のことから,山下の簿記理論は,損益計算の観点から複式簿記の計算構造のもつ計算構造を解明する理論である。資本主義経済の発展が密接に絡み,その発展が,損益計算の発展を促し,複式簿記の発展を招来したといえる。 |