ウカイ ミユウコ
  鵜海 未祐子
   所属   現代文化学部 所属
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/10
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 「倫理と宗教文化」の教育的射程―S.L.判決とロヨラ判決における「承認の相互性」を中心に―
執筆形態 単著
掲載誌名 カナダ教育学会紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 カナダ教育学会
巻・号・頁 16,33-50頁
概要 この論文では、多文化教育に対して「宗教の自由」をめぐり争われた関連判例の比較を手掛かりに、ERCの公教育的な射程を示唆した。ここでは公教育を、設置主体ではなく、市民育成の機能を以て定義するため、私立学校教育も公教育と位置づけた。ERCとは、ケベック州にある全ての公立・私立学校において、将来市民の生徒達を対象に、複数の「宗教・倫理文化」(Ethics and Religious Culture Program)を中立的に学ぶ機会を提供する必修科目(2008年度~)のことである。ERCの普遍的な実施をめぐっては、しかしながら保護者の間で「宗教の自由」侵害批判が起こり、カナダ最高裁判決にまで至っている。ここからは、一見すると「公立学校教育の世俗性」と「私立学校教育の宗教性」との線引きが際立つが、両判決の比較考察は、「承認の相互性」を中心として、保持されるERCの公教育的射程を示唆することに帰結した。そこでは、価値多様化社会を生きる将来教師の学生に考えてほしい公教育の射程の問題を扱っている。