シマハラ トモヒロ
  島原 知大
   所属   グローバル教育センター 所属
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/02
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』に見る逆転の可能性
執筆形態 単著
掲載誌名 早稲田大学大学院文学研究科紀要
出版社・発行元 早稲田大学文学研究科
巻・号・頁 49(2),23-34頁
概要 ドリアンはその美貌と若さゆえに極めて視覚的な存在であるのだが、それは単なる仮面に過ぎず、彼の「本性=魂」は、年老いてゆく肖像画に象徴されるように、醜く穢れている。このような外面と内面の乖離は、ドリアンが美しい肖像画を見た際、自分が肖像画のように肉体の美をいつまでも保ち続け、代わりに肖像画が年をとれば、と願った瞬間に起因している。自己の存在が「影」になりつつあることを意識し恐れたドリアンは、「現実」を目の当たりにしながらも拒絶する。「現実」を映し出す肖像画を破壊しようとナイフを突き刺した時、ドリアンは絶命し肖像画が美貌を回復するのだが、これは逆転した「現実」と「影」が元に戻った瞬間なのである。