アマノ コウジ
  天野 宏司
   所属   現代文化学部 所属
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/12
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 沖縄における郵便線路の成立と展開
執筆形態 単著
掲載誌名 文化情報学
巻・号・頁 13(2),37-55頁
概要 逓信省作成の「郵便線路図」に基づき,明治政府の国土観が明治初頭まではぶれが存在していたことを指摘した。沖縄における郵便事業の成立は,沖縄の両属性を解決するための政治的手段として台湾事変に伴い行われ,帰属問題の解決後は,他府県と比して事業の整備が遅れる点を明らかにした。また,1874(明治7)年~1941(昭和16)年に至る郵便線路の変遷を図示し,この変化要因を「沖縄県統計書」に基づき道路・車両数・鉄道・郵便取扱量などの数値から,近代的交通体系の整備状況と重層的に分析した結果,鉄道網の整備・道路網の整備ともに遅れたため,鉄道逓送優位性は失われ無かった点,頻繁な郵便線路の付け替えは,地域からの効率化の要求を汲み上げ,実現する機能があったであろうと示唆した。なお,本報告は,平成17年度~平成19年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)「公権力の空間認識に係る近代歴史地理学的研究」(研究課題番号17320130)に関する成果報告を兼ねる。