アマノ コウジ
  天野 宏司
   所属   現代文化学部 所属
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/04
形態種別 学術雑誌
査読 査読有り
標題 人と物の移出入からみた香港
執筆形態 単著
掲載誌名 新地理
巻・号・頁 59(1),44-59頁
概要 香港の地誌を『香港統計年鑑』などの統計資料から構築した。香港の貿易統計上の特徴として、「再輸出」が多くを占めることがあげられる。これは、部品類を輸入し、これを半製品に加工して再輸出する、あるいは東西冷戦構造下で、竹のカーテンの隙間として華南経済圏の牽引役を果たしてきたことに起因する。しかしながら、農業産品に関しては、域内での農業生産は膨大な香港人の胃袋を満たすには十分ではなく、輸入品も消費されるため、再輸出に回される量は極端に少ないことを明らかにした。人的移動に関しては、1997年の香港返還以降、インバウンズの相当量を中国本土からの来訪者が占めるようになり、街中で北京語が散見されるようになってきたことを述べるとともに、移民社会である香港が、階層性を持ついくつかのグループで構成されていることを指摘した。同時に、香港へ出稼ぎをするアマ(家政婦)について、近年インドネシア系が増加していることを指摘した。投資行為に関しては、かつては華南経済圏の牽引役として、中国本土への投資が多かったものの、近年では逆に中国本土からの投資を受けるようになってきたことを指摘した。