オオヤマ アキオ   Akio Oyama
  大山 明男
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/09
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 貨幣、国家、軍事支出
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台経済論集
掲載区分国内
出版社・発行元 駿河台大学経済経営学部
巻・号・頁 31(1),139-153頁
総ページ数 15
概要 本稿の目的は、①軍事力と財政支出を繋ぐ貨幣の役割の明確化、②「表券主義(=貨幣国家論)」を利用した政策の問題点の指摘、③貨幣が及ぼす問題への対応として別の世界のあり方の模索、の三点である。
 展開は、D. グレーバーが『負債論』で行った貨幣制度の分析を基礎に、表券主義による貨幣を通じた国家と市場の関係の理解、表券主義にある問題への原初的負債論者の対応への批判的分析、そこにある問題の提示と進め、グレーバーの議論の検討を材料に、その問題への対応の方向の提示、と進める。最後に、以上の検討の中心にある「MMT modern monetary theory現代貨幣理論」における、現状についての分析だけでなく、それ自体が規範を形成していることをみずから意識しない(か無視している)その方法自体の問題を、議論する。