キヨミ セツコ   Setsuko Kiyomi
  清海 節子
   所属   経済経営学部 所属
   職位   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/01
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 日本と英語のなぞなぞ比較(2)―反復用法を中心に—
執筆形態 単著
掲載誌名 駿河台大学論叢
巻・号・頁 (45),77-113頁
概要 本論は反復表現に関して、日本と英語のなぞなぞを考察した。なぞなぞは、音や語句などの繰り返しが多く観察される。日英語の二言語間での反復用法を比較検討し、共通点と相違点を明らかにした。両言語で共通した特徴は、音、語、句等の繰り返しの頻度が高く、5割程度あったことである。相違点は、日本のなぞなぞが、ある種の構文との関連から、反復が見つけられた数が全体の3割である一方、英語のなぞなぞでは、反復と構文との関係性が十分に観察されなかった。また、英語のなぞなぞでは、韻(形態素の繰り返しを含まない)が全体の3分の1以上に使用されていたが、日本のなぞなぞでは1割以下であった。要約すれば、なぞなぞに於ける反復表現で中心的な役割を担っているのは、日本の二段なぞでは「構文」で、英語のなぞでは「韻」であることが明確になった。